おにかにと

日々の出来事、思ったこと、面白かったこと

子供の成長はさみしく思う所もあるけれど、それ以上に楽しみが大きかったりする。

昨日は子供を寝かしつけて、そのまま一緒に寝てしまった。育児あるある。

日曜日、15時から歯医者があるので、午前中はだらだらと過ごす。各自好きな事をして過ごすのだけど、私は前に買ったカルロ・ゼンの「テロール教授の怪しい授業/1巻」を読んだ。テロリズムやカルトに関する認識は変わったくらい勉強になったし、漫画としても面白かった。あとは何か東京の大学生活がうらやましくなった。なんか楽しそうやなぁ。

 

テロール教授の1巻は黒い表紙に怪しく微笑むティム先生で、子供達は怖い本をお父さんは読んでると言う。内容的には怖くないので、そんなことないよとだけ答えた。これは彼らが将来自立する時に読んでほしい本なので、あまり深入りはせずにフワッとさせて話を変えた。フワッとさせて逆に興味を持たせる作戦だったけど、効果があるかはわからん。

 

歯医者に行って、優秀だったのは次男だけだった。あとは虫歯が出来ていたり、なんやかんやで再診察となる。奥さんは寝る時の歯ぎしり防止用にマウスピースを作っていた。確かによく歯ぎしりをしてるので、マウスピースを作るのは正しいのだけど、歯を見るだけで分かるもんなのかと感心した。

 

私にも仕事で身に着けた特殊能力的なものってあるかな。営業だと身なりでお客様の年収が分かったりとか、医者だったら顔色で病気が分かったりとか、整体師が立ち姿で体のゆがみが分かったりとか、そんなの。昔にブラック企業に勤めていた時には、営業所の空気で所長の機嫌が分かるとかあったけど、なんの役にもたたんな。

 

歯医者の帰りイオンによる。なんだかんだで歯医者を頑張ったので、ひとり100円づつ子供がゲームを許可する。長男は太鼓の達人、次男はクレーンゲームが良いそう。

 

太鼓の達人で私たちの前で遊んでいたお兄ちゃんたちは、マイばちを持参するようなガチ勢でボカロ曲を鬼モードで遊んでいる。えげつない譜面を正確に叩く姿を、長男は口を開けてキラキラした目で見てる。実際に私からしてもすごい技術で、正直訳が分からない。ドウナッテルノ。お兄ちゃんたちが4曲終わって交代し、ちょっとこの後では叩きにくいだろうなって思ったけれど、長男は気にせず普通モードで楽しんでた。マイペースで良い子やなと思ったけれど、単に自分が人目を気にしすぎかもしれない。

 

次男はクレーンゲームで、仮面ライダーのなんとかキーが欲しいらしい。意気揚々とスタートするも、横移動が短い印象。これは無理かなって思ったら、そのままツメがおもちゃに引っ掛かり、ぐぐっと持ち上がって取れた。次男は大喜び、私も負けずに喜んで記念撮影をした。なんとかキーが取れた記念。

そのままスーパーに買い物に行ったけど、なんとかキーのスイッチを押す度に音声が流れる。それがどうも次男には恥ずかしいようで、音が鳴るたびに全身で覆い隠して誤魔化している。遊ぶのは構わないけど、音が流れるのは恥ずかしいんだな、と思った。

 

子供の感覚って時々不思議に思うことがあって、なんかはっきりと自分とは違う生き物なんだなぁと思うことが多い。考え方とか、好みとか。当たり前の話なんだけど、子が小さいうちはあまり意識しなかった。ただ、子が大きくなるにつれて実感させられるというか、自分から距離を測るようにすべきだと思うことが増えた。これが子離れなのかもしれないけれど、若干さみしく思ったりもする。ただそれ以上に楽しみが大きいから、なんとかやっていけるんだろうと思った。