おにかにと

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太鼓の達人とマイバチのはなし

長男が最近ハマっているのが太鼓の達人で、YouTube太鼓の達人の達人動画を見ては感銘を受けている。

 

動画に出てる達人たちはみな一様に先のとがったバチを使う。筐体に備え付けられているバチとは明らかに違うもので、長男としてはどうしてもアレと同じものが欲しいと言う。

 

さらに詳しく聞くと、達人たちはバチを自作しているようで、さらにはバチを自作する動画もあるとのこと。という訳で作ることになった。

 

ホームセンターで丸棒を購入。長男の手の大きさに合わせて直径20mmの丸棒にした。

それらを380mmづつに切りそろえ、一緒に買ってきた鉋で削る。先にいくほど細くなる形状に少し丸みを持たせたかったので、2段階のテーパーをつけるように2回削る。

 

1回目は先端から80mmを削り、2回目は先端から120mmを削る。全体を削ったら紙やすりで磨き上げて完成。後はグリップをつけるだけだけど、ホームセンターには売っていなかったので別日にすることにした。

 

そして今日。

近所のホームセンターにいって、その中のスポーツ用品店でテニスのグリップを買った。長男は黄色にして、次男は紫色にした。ヨネックスのグリップもまさかバチに使われるとは思わないだろうな、と少し笑った。

 

そのままフードコートでお昼を食べたあと、そのテーブルでグリップを巻くことにした。窓際の席で、外には敷地内の水路で遊ぶ子供達の姿が見える。

長男は最初から少し私に任せつつ、作業を見守っている。横の席では次男が、ハッピーセットで当たったピカチュウの帽子を被りながら紫色のグリップと格闘している。

 

長男と比べたら次男は工作が好きで、なんでも自分でやりたがる。彼のえらい所は挫けないところで、親は根気よく付き合う必要があるけれど、最後までやり通す所は立派だと思っている。紫色のグリップも自分で巻き切った。ただ少し皺が寄っていたので、一緒にまき直しはしたけれど。そしてマイバチは完成した。

 

完成したマイバチを手にし、一路ゲームコーナーへ。ちょうど1組遊び中で、備え付けのバチ(ハウスバチ)で「おに」モードを演奏中だった。見た印象が玄人感のある高校生で、コンボ数も750とかたたき出している。長男は目を輝かせながらそれを見ていて、まさに弘法筆を選ばずだな、とは思いつつ自分たちの番を待った。

 

そしてマイバチを持参した息子たちの初めての実戦。

満を持して選んだ曲は「千本桜」で難易度は「ふつう」

黄色と紫色のマイバチで、ふつうモードの譜面を叩く子供は可愛いらしく、本気度と技量のギャップが少し面白かった。1曲だけ長男が「難しい」に挑戦したりしていたけど、あまりに叩けなさ過ぎて三人で笑った。最後はヒカキンの「YouTubeのテーマ」を「ふつう」で演奏して終わった。

 

子に感想を聞いてみたら、連打がしやすくてハウスバチより上手に叩けた、とのこと。良かったなぁと答えて、みんなで笑った。

 

帰りの車中で、助手席に座った長男がマイバチを手にエア太鼓の達人をしている。

たまにガラスにコツンと当たって奥さんに怒られていた。

 

子供は毎日がとても楽しそうで、私はそれをとても良いことと思っている。

将来つらいことがあった時、それを乗り越えるには楽しい思い出のストックが多いほど良いと思っているので、マイバチの思い出もそのストックに加われば良いと思った。

そして僕もその思い出に助けられたりするのだ。