大阪に来て知った「シュッとする」の便利さ
今週のお題「方言」
大阪に来た当初、やっぱり方言には多少戸惑った。
「捨てる」事を「ほかす」と言ったり、色々教えてもらった時とか、語尾に必ずつく「知らんけど」に戸惑ったりはした。
ちなみに「捨てる」事を「ほかす・ほる」って言う事から、ホルモンってついたらしい。牛の捨てる部位だから、「捨てる物」で「ほるもの」ホルモンだって。知らんけど。
でもやっぱり一番戸惑ったのは、「シュッとした」の使い方だった。主に女性が使ってる印象があるこの言葉、状況で意味合いが変わってくるから、最初は意味が分からなかった。
例えば、「あの人シュッとしてるわぁ〜」って言われたとする。
大体は、それまでの会話の流れとか、ジェスチャーとかで判断するけど、上の一文だけで判断すると、おおよそ4パターンくらいの意味が考えられます。
その1:顔立ちが整っている。
あごのラインがシャープだったり、切れ長の目をしていたりと、端正な顔立ちの場合に使われます。たいていは美形に使う事が多い。
その2:服装がきれい
体に合ったサイズの服を、きれいに着こなしている場合に使います。ただ、おしゃれな人に使えばいい訳ではない模様。
その3:動きがシャープ
機敏な動きをする人、ぱっぱっと物事を処理する人に対して使います。素早ければ良い訳ではなくて、無駄が無く効率的な動きじゃないと駄目な様子。
その4:痩せている
そのまんま痩せている人に対して使います。「あの人ちょっと前までフワッとしてはったけど、最近シュッとしてはるわ〜」のような使い方。
ぱっと思いつくのは、こんな所かな。ただし、あくまでもわたし個人の印象によります。「シュッとした」も、最初は意味が分からなかったけど、慣れてきたら便利な言葉だなーと楽しめる様になるから不思議だな。
生まれが広島だったから、やっぱり地元に帰ったら広島弁を使ったりもする。ただ、関西に出てきて10年以上経ったので、やっぱりそろそろ地元の言葉も抜けてきた。
大阪で生まれた息子達は、関西弁ネイティブなんだけど、それでも「あかんやんなぁ」って具合の関西弁を話す息子達を見ると、なんだか不思議な気持ちになったりもする。
方言って面白いよね。