好きだと公言すること
数年前のはなし。
なんばで今のおくさんになる人と待ち合わせていた。
ちょうど戎橋のところにH&Mが出店した頃で、ミナミはおしゃれな若者でひしめいておりツタヤの前で待ちぼうけていた私は、通りすがる人たちを眺めながら若干の気まずさを感じ始めていて、正直ちょっと居心地が悪かった。まわりは皆大学生くらいの若者だらけで、若干どころでなく非常に場違いかもしれないなと思い始めた時、梅田方面からやってきたある集団から目が離せなくなった。
私と同年代くらいの男性4人組、真夏にも関わらず全身黒尽くめの服装に長髪、眼鏡。靴から鞄まで真っ黒。皆一様に女の子が描かれたバカでかいアニメの紙袋を肩に掛けて颯爽と難波駅に向かって歩いていく。堂々としててかっこよかった。
場違いかな?とか思ってた私がなんてちっぽけなんだろうと思わずにいられないくらい堂々とロリ系アニメ(しかもちょっとHな感じでした。)が大好きです!と宣言しながら歩いていったその姿に正直しびれた。後からやってきた奥さんには全否定されたけど。
アニメがどうこう言いたいわけではなくて、ロリ系でしかも18禁ってなったら少しは気にしてひっそりするもんだと思ってた私の常識にかなり大きな一石を投じてきたわけですよ。対象はなんでも構わないけれど、自分が好きなら誰にどう思われようと気にしてる場合じゃない。人にどう思われても好きなんだから仕方が無いじゃないと、その人たちに言われてる気がした。その自己主張はかっこいいなとさえ思った。
自分が気になるんだったらなんでも良くて、映画でも音楽でも漫画でも構わないけど、何かを好きになって、その事を公言していく。その事でその対象を好きだって事がその人らしさにつながっていくし、そう言える事で世の中が生きやすくなっていくはず。
世の中が、じゃないな。私がだな。
そう思えるのも、こうやって自分の考えをまとめるからで、そんな所も公言するところの良い所だと思います。自分の思う様に生きればいいんだ。
好きだと公言する事について書いたので、最後に私の好きな事をまとめて終わります。
私の好きな音楽
私の好きな漫画
ピンポン
私の好きなこと・もの
落語を聞くこと
走ること
本を読むこと
食べること
子供と遊ぶこと
温泉に入ること
ものを作ること
焚火をすること
キャンプをすること
モンベルのウエア
スノーピークのギア
車はHONDA
私の好きな建築家
中村好文
私の好きな言葉
「人が美しくあるために抵抗の精神を忘れてはならない」灰谷健次郎
ありがとうございましたっ!