おにかにと

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子供の成長と自身の生き方

子供が生まれて、彼らの成長を見守っている時間が増えた。

当たり前だけど。

 

 
子供のやれる事が増えたら嬉しいし、出来る様になるために頑張ってる姿を見るのも楽しい。毎日すごい早さで成長していく息子には驚かされるし、ある種のうらやましさを覚えたりする。そんな具合で成長するにつれて、親の力を借りずに一人で出来る事が増えてくる。だけど同時にすごく戸惑う自分もいる。
 
 
子供の自立に戸惑っているのか、子離れしていく事に戸惑っているのか、はたまた成長に戸惑っているのか。分からないけど、子供と接する時に何とも言えない気持ちになる事があった。
 
 
成長は嬉しい。
 
 
ただこの気持ちが消化出来ない。嫌な気持ちじゃない。ただ心地良いかと言われたら、そんな事はない。不思議な感覚になる事が多かった。なんだこれは、とずっと思っていた。
 
 
最近この気持ちの正体が分かった。
 
 
私は子供の生命力、その逞しさに戸惑っている。
 
 
数年前まではいなかった存在。この世に存在していなかったのに。
それなのに今、目の前で遊んでいる。何かをしたいと気持ちをぶつけてくる。
泣いたり笑ったり、いつも大変そうだ。楽しそうだったり悲しそうだったり、時には悔しそうだったり。
 
 
子供はいつも今が全てだ。今この瞬間に本気だ。
 
 
まだ一桁しか生きてないのに、そうとは思えないくらい力強く全力で感情をぶつけてくる。自分がしたい事を訴えかけてくる。昨日も書いたけど、食べたい時は食べたいのだ。そこに駆け引きとかは無くて、むき出しの感情をぶつけてくる。心を燃え上がらせて私に訴えかけてくる。
 
 
仕事をしてて、こんな風に接してくる人は滅多にいない。私も含めだいたい人は世間体を気にするし空気を読む。こんなに自分をさらけ出したりする事はないよ。
 
 
だから戸惑ったんだろう。
子供の純粋な気持ちを受け止めきれなかった。そして、それは自分がいま本気で生きていないからだと思った。本気じゃないから引け目を感じて、息子に対して戸惑ってしまったんだと思った。
 
 
本気には本気で返す。
 
 
銀の匙で八軒のお父さんが言っていた。それが礼儀だと。
だったら子供の本気にも本気で返す。そのためにも本気で生きよう。
 
 
思い返してここ数年間、本気出して全力出し切った事はあったのか。大声で叫ぶほどやりたい事とかあったのか。
 
 
そんな事はなかった。
自分が傷つかない様に守りを固めながら走ってる様なイメージがぴったりだ。がむしゃらに駆ける印象じゃ無かった。30代で守りに入っちゃってる。それだめでしょ。ださくても良いから全力出さないと。
 
 
息子と接してそう思った。
本気で生きてないなって。
 
 
まずは子供と全力で向き合おう。本気で家族と接しよう。
まずはそこからだ、と思った話。
 
おわり。